発達障害の夫とカサンドラ症候群の妻になる前に。大事な事その1

はじめに

荒野に佇む男女の後ろ姿の写真

皆さんは発達障害とカサンドラ症候群をご存知ですか?

最近は発達障害の認識が広まって、ADHDやアスペルガーなどよく聞くようになったのでご存知の方も多いと思います。ですが、まだカサンドラ症候群については聞いたことがない方も多いと思います。

私は一度結婚して今は離婚していますが、夫が発達障害でした。

結婚当時、カサンドラ症候群と診断されました。

最近発達障害の夫とカサンドラ症候群の妻というケースが増えてきているそうです。

今日は私の経験をもとにもしかしてと不安に思う方へ読んでほしい大事な事を書いてみました。

結婚するまで

私は正直なところ彼はお付き合いしている当初からもしかして発達障害かもしれないと薄々思っていました。じっと出来ないので映画館美容院が苦手、閉所恐怖症気味で電車、観覧車などだとパニックになる場合があり、あまり乗りたくない。人付き合いも苦手。短気で我慢が苦手などなど。(ADHDやアスペルガーについては今後また詳しく書いていきたいと思います。)

でも人に心を開きにくい分、私だけが心を許せたようで嘘もつけないし女性も苦手だったので全く浮気もせず、ずっと私だけを見てくれるような人でした。

ですが私はお互い愛があればなんとかなる。と思い結婚しました。

少し共依存のようにもなっていたと思います。共通の知り合いからは皆、彼にはあなたしか付き合えないと言われていて、私も自負しており、結婚したら私がしっかりしないとなどと思っていました。

カサンドラ症候群になるまで(カサンドラ症候群とは、症状、きっかけ)

そして、結婚し彼の田舎の実家でご両親と同居する事になりました。

今思えば、多分私の地元を離れて見知らぬ土地に来たという状況がまたカサンドラ症候群になりやすい状況だったかと思います。

カサンドラ症候群とは
家族またはパートナーなどが発達障害(主にアスペルガー症候群など)により情緒的なコミュニケーションが取れず、不安や抑うつPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの症状が起こる状態です。現在正式な疾患名がなく、カサンドラ状態などとも表現されるようです。

最初、現実的な事を話そうとしても全く話し合いが出来ない事に違和感を覚え始めました。

恋愛中はケンカや話し合いをしても、うやむやになって彼が最後折れていてくれましたが、結婚後はうやむやにはしたくない話し合いが増え私が最後まで話そうとする事に彼は集中することが苦手なので、長時間話せずイライラしてきます。そしてだんだん言葉の前後が繋がっていかず最後は何について話してたのか遡り始めパニックになります。

そして、私はここで初めて気づきました。

恋愛中ケンカや話し合いをした時、彼が折れてくれたと思っていたのは、彼なりに言わないけれど考えてたうえで消化してくれてたのかな?と思っていましたが全くそうではなく、ただパニックになって強制的に記憶が薄れていたんじゃないか?だからあんなに怒ってても次の日にはけろっとしてたのかもしれないと初めて気づきました。

発達障害の方は長期記憶は得意ですが、短期記憶が難しいと言われています。忘れっぽかったりミスが多いのはそのせいだと言われています。更にストレスにも弱いとされ、ストレスがかかると自動的に記憶が消去されたりします。彼はケンカや話し合いなどで強いストレスがかかり、ケンカの事を忘れてしまっていたのかもしれません。

仕事で支障はなかったのかな?と思いましたが彼は好きな事を仕事にしていたので、仕事中は長時間集中出来たようです。

カサンドラ症候群になるきっかけ
発達障害である家族またはパートナーとの情緒的コミュニケーションが乏しく関係が悪化、更にその事をパートナーも周囲にも理解されず当人が苦しみを抱えたまま孤立してしまう状況に置かれる

そうしてだんだん彼との関係が悪化していく中で、同居しているお姑さんに相談してみました。すると、聞けば彼の父親と全く一緒でお姑さんも苦労していたのです。確かにお舅さんは私とも全く関わろうとせずいつも自室にこもっていました。

最初は同調してくれていたのですが、結局「男性はそういうもの」「暴力も借金も浮気も賭け事もしないからいい夫だ」「子供を産んだら子供が生きがいになる」と言われました。

私はお姑さんはすごく強い方だと思いました。そして、そうだなそうよね私が気にしすぎなのかな?どこも大なり小なり何かあるのに、自分は弱くて恥ずかしいなと思うようになっていきました。

こうやって自分を責めるようになり更に地元を離れていたので、友達と会う事もなく仕事と家の往復だったので余計に孤独感が強くなったのだと思います。

カサンドラ症候群の症状
精神的身体的不調(自己評価の低下、抑うつ状態、罪悪感、不安障害、不眠症、PTSD、体重の増減など)

そうしてだんだん、辛い自分の気持ちと私がしっかりしないと強くならないとという気持ちがせめぎあって、精神的にかなり不安定になっていきました。

当時は上記の症状ほぼ全て出ていて、典型的カサンドラ症候群に陥っていたのだなぁと思います。

カサンドラ症候群と診断されて

悩んで頭を抱えている女性の写真

この頃はどうしたらいいのか解決方法を探していました。

多分発達障害であるだろう彼にどう対処したらいいか、自分の気持ちはどうしたらいいか。そんな中私の母親に一度、しっかりお医者さんに診てもらって二人で相談してみたらいいのではないかと言われ彼は嫌がりましたが、お願いして病院に二人で行きました。

診断は、ADHDとアスペルガー症候群と学習障害でした。

私はカサンドラ症候群と言われました。そこで初めてカサンドラ症候群を知り驚きました。

そして彼の症状は全て軽度で、薬も飲まなくていいという診断でした。

次回

少し長くなりそうなので、次回にカサンドラ症候群の治療、対処法、私がどうしたのかを書きたいと思います。

次回記事↓↓

発達障害の夫とカサンドラ症候群の妻になる前に読んでほしい大事な事その2

最後までお読み下さりありがとうございます

睦月

最新情報をチェックしよう!