発達障害の夫とカサンドラ症候群の妻になる前に。大事な事その2

その後

前回その1で、なったきっかけ、症状そして私たちが医療機関で正式に診断された所まで書きました。↓↓

前回記事→発達障害の夫とカサンドラ症候群の妻になる前に読んでほしい大事な事その1

その後私はぐるぐると、やっぱり夫は発達障害だった私もカサンドラって?今後どうすれば..と色々考え込んでしまいました。

夫自体は、自身でもずっと生きにくさを感じていたのであっさりとああ、そうかと受け入れたようでした。

診ていただいた医師にも、夫は仕事もできてるし発作も出ないのであれば薬もいらない。全く問題ない。と言われたので本人もわかってスッキリぐらいの感覚だったのでしょう。

私は医師に彼とどう接したら良いか、どう対処したら良いか、私の気持ちの落とし所はどうすればいいのかなどを聞きました。

待っていたのは絶望

頭を抱え込んで俯いている女性の写真

すると医師は、

・あなたと共感する事や気持ちをわかることは諦めた方が良い。

・直してほしいことなどは根気よく何度も何度も何度も繰り返したらいつかわかるかもしれない

・障害を理解し、割り切るしかない

と言われました。

そして、私には睡眠剤だけが処方されました。

この診断を受けたのはまだ発達障害が今のようにまだ幅広く知られていない頃で、調べたり詳しい方は知っているけど、一般の方はえ?というぐらいの認知度でした。

そして私は大都市ではなく地方に住んでいましたので、発達障害やカサンドラ症候群に対してのケアや専門機関などが、全くと言っていいほどありませんでした。

今は発達障害の方やその家族のケアや専門の療育機関なども随分と増えました。医療機関の対応も変わっていると思います。

当時私はこれを聞き、本当に目の前が真っ暗になった気がしました。

これから私はどうしたらいいのだろう。

葛藤が続く

海辺に座る女性の後ろ姿の写真

夫には「申し訳ないけど、しょうがない直しようがない。好きにしたらいい。」と言われました。

義母も「うちが全て悪い。あなたの好きなようにして」と言いました。

私は逃げていいのかと悩みました。逃げたら弱くてダメでずるいやつだと思いました。義母も頑張って今幸せそうだし、世の中の女性は我慢して頑張っているのに、私は逃げていいのかと思うと自分がすごく嫌になりました。

もし今辛い方には、逃げてもいいと思いますよ。と言いたいです。

結論

壁に描かれたハートの風船を手放している女の子のイラスト

やはり私は悩みながらも、一生サポートし続けるのは無理だと決断し離婚する事に決めました。

しばらくは気持ちが戻らなかったのですが、少しづつ地元に戻り、日常生活をしていくうちにカサンドラ症候群の症状は出なくなっていきました。

決めてから離婚後もしばらく、私は逃げてしまったと罪悪感でいっぱいで夫に申し訳ないことをしたとずっと思っていました。

今はもうしょうがなかった事だなぁと思っています。

あの頃結婚しなかった選択はなかっただろうし、結婚離婚まで経験してようやく共依存がとけた気がします。

私が思う大事な事

カサンドラ症候群は、周りにも分かってもらえず自分が悪いんじゃないかと自分で自分を責めてしまう事によりなってしまうと思います。

自分を責めず、辛い時は逃げてもいいし、少し休憩したらいいと思っています。自分を責めてしまうのが一番よくない事なので、自分の気持ちに正直に違和感や辛いと思うなら、おかしいと思わずその気持ちを見つめて下さい。

私は人の目を気にしてしまうタイプなので、余計に私がおかしいんじゃないかと思いがちでした。でも自分が辛いと思うなら、他人にどう思わようが辛いものは辛い!と思っていいと今は思っています。多少図太くなった方が楽かもしれません。

今は発達障害の方への接し方、伝わる方法なども色々ありますし、専門機関やご家族のサポート期間もたくさんあります。理解し共に歩むことも可能だと思います。

自分の気持ちを大事にする事を第一に、時々休憩してボチボチ進めればいいんだと思います。

今辛い方の心が少しでも楽になりますように。

最後までお読み下さりありがとうございました。

睦月

最新情報をチェックしよう!