エッセイではありません。
発達障害がテーマの漫画というと、最近エッセイ漫画が多く出版されていますね。
そちらも好きでよく読んでいますが、今回ご紹介する作品はエッセイ漫画ではありません。
祥伝社の女性向け漫画雑誌フィールヤングで現在連載されているストーリー漫画です。現在5巻まで刊行されており、現在も連載中です。
このマンガがすごい!2019年2020年続けてランクインや、第7回ブクログ大賞マンガ部門受賞したりしています。
あらすじ
簡単にあらすじを。
発達障害の女性が子供を引き取ることになり、彼女なりの価値観でぶつかりながら子供を育てるとういう内容です。
心が救われると話題
最初読んでいて、私は発達障害がテーマのストーリーと気づきませんでした。それほど発達障害を全面に出さす、ナチュラルに人物とストーリーが描かれています。
最新の5巻で、少女が友達に「へんなんだよー」と話すと「それって発達障害ってやつじゃない?」と言われるシーンが出てきました。
ずっと読んでいた私はあっそうなのか!と思い、確かに読み返すと最初から叔母は発達障害の設定だったんだなと納得しました。
叔母の部屋がぐちゃぐちゃなのを見て、少女にどうしてこうなるの?と言われたり、忘れっぽいからGoogleのリマインダーを共有することにしたというエピソードもあります。
最初に少女を引き取る事にしたエピソードも後先考えず、その場の勢いで引き取っていたところもよく考えればなるほどと思いました。
ですが少女は親戚が少女の目の前でたらい回しにする中、啖呵を切った叔母に救われたでしょう。叔母は小説家で好きな事に才能を発揮し、中の良い学生時代の友人達とも良い関係を築いています。発達障害のマイナス面もプラス面もうまく表現されておりとても良い作品だと思いました。
そう言った二人の心の機敏が繊細に描かれており、そんな二人に心が救われます。
発達障害とその家族の関係性
主人公の少女は叔母を不思議な大人と思っていて、喧嘩をすると叔母は時々わからない言語で話すと言っていたり、どうして辛い時に今かけて欲しい言葉をかけてくれないのかと泣いてしまう事があります。
まさに、家族は一度は思う事だなと思いました。
叔母も、そんな自分が嫌いで自己評価が低めです。わかっているけど、できないという葛藤が細かく表現されています。
当事者の方や、家族、身近にいる方はもちろん、漫画好きの方全員に一度読んで見て欲しいと思う作品です。心が動く作品だとと思います。
電子書籍版↓↓↓
ヤマシタトモコ先生
私は作者のヤマシタトモコ先生が元々好きで、ちょこちょこ単行本をチェックしています。
今回の作品に限らず、登場人物の繊細な心の機敏を描くのがうまい作家さんだなと思っています。
特に女性特有のなんとも言えない感情や思春期の独特の感情を描くのがうまくて、ああ〜なんかわかるな〜と共感したり、自分の見てみぬふりしている感情の部分に切り込んでくる感覚があって、心を動かされる作品が多くてとても好きです。
綺麗な感情ばかりではなく妙にリアリティがあるのが良いですね。
他の作品もおすすめなので、機会があれば読んで見てください。
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この作品は、オムニバスでそれぞれの女性の感情がそれぞれの立場で描かれていて女の怖い部分なんかも出てて個人的に好きです。
こっちは、ギャグ恋愛っぽく笑えて、なんだか読み終えると元気になります。女子高生と家では裸族の男性の話です。あこう書くとヤバイ話ですね笑
最後に
気分転換に読書って良いですよね。
ぜひ一度読んで見てください!
最後までお読みくださりありがとうございました。
睦月