パーソナリティ障害(人格障害)とは
パーソナリティとはその人の物事の捉え方、思考や行動パターンなどを表します。個人個人に違いがありそれがその人の個性となります。
パーソナリティ障害とは、このパーソナリティが許容範囲を超えて全く融通が効かなかったり、極端な思考何を見聞きしてもワンパターンに受け取ったりなどが繰り返され、長期間にわたり対人関係に支障をきたす場合のことを言います。
どうしてパーソナリティ障害(人格障害)になるのか
パーソナリティ障害の原因は様々ですが、発達障害のように先天的障害ではありません。生まれ育った環境など後天的要員が原因です。
専門のサイトではもっと色々と原因を詳しく書かれていますが、私が色々な方や子供たちと接して感じたのは、幼少時苦しい経験の中で自分を守る術としてそういうふうになるんじゃないかと思いました。ですが、なるならないは生まれ持った本人の資質が関係していると感じます。辛い経験をしている方全員がそうなる訳ではないからです。やはり、少しセンシティブで繊細な子供がなりやすい気がします。
また辛い経験と一概に言っても、それもどのような経験が辛いかは人によって受け取る感覚が変わるので、他人から見ればものすごく辛い経験をしているなと思っても本人はそんな事ないと思っていたり、逆にそんな事で?と思うことでも本人にとってはものすごく心の折れる事だったりする場合があると思います。それと資質との兼ね合いで、パーソナリティ障害になるのではと思っています。
パーソナリティ障害のタイプ
パーソナリティ障害には様々なタイプがあります。
具体的には大まかにA 、B、Cの三つの群に別れ、その中で細かく10種類のパーソナリティ障害があります。
本人の持って生まれた資質と環境によってどのように自分を守るのか分かれていくのだと思います。
- A群(奇妙で風変わりなタイプ)
- 妄想性パーソナリティ障害 (広範な不信感や猜疑心が特徴)
- 統合失調質パーソナリティ障害 (非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴)
- 統合失調型パーソナリティ障害* (会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴)
- B群 (感情的で移り気なタイプ)
- 境界性パーソナリティ障害 (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴)
- 自己愛性パーソナリティ障害* (傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴)
- 反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴)
- 演技性パーソナリティ障害 (他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴)
- C群 (不安で内向的であることが特徴)
- 依存性パーソナリティ障害 (他者への過度の依存、孤独に耐えられないことが特徴)
- 強迫性パーソナリティ障害 (融通性がなく、一定の秩序を保つことへの固執(こだわり)が特徴)
- 回避性[不安性]パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいことが特徴)
里子の子供たちに感じる危険性
パーソナリティ障害はきちんと医療機関での診断をされないと断言できないので、私は彼らが絶対にそうだとは言えませんが上記のように、本人の資質や受け取り方で変わるとはいえやはり里子の子供達は圧倒的に普通の子供達より、辛い経験や環境に置かれていた場合が多いのでパーソナリティ障害になってしまう確率が高い気がしています。
もちろんほとんどそうだとは言いませんが、問題を抱えている子供が多いと感じています。もしかすると、私がお世話になっている養育里親さんのご家庭は小学生以上の子供をみる事が多いからかもしれません。過酷な環境に長くいるほどそうなる可能性は高いと思います。小さいうちから里親さんのご家庭にいく子たちはまた少し違うような気がします。
パーソナリティ障害の治療
パーソナリティ障害は、お薬では治せませんがカウンセリングや本人との対話による治療で改善する可能性が高いものと考えられています。
治療するには患者本人が自身の問題を認識し、対策を医療機関で検討していくという事が大事です。また家族や身近な人とも協力して治療を進めるのが効果的だと思います。
一番はご自分の辛かった経験恥ずかしい思いをした経験とその時の自分、そしてありのままの自分を受け入れる事が大事だと思っています。治療は本人も周りの方も根気が必要かもしれませんが、必ずよくなると思います。
最後に
パーソナリティ障害についてはまた私が経験して感じた接し方対応の仕方など色々書いていきたいなと思っています。
最後までお読みくださりありがとうございました。
睦月