パーソナリティ障害
前回の記事でパーソナリティ障害とは、私が考える原因などについて書きました。
今日は私が考えるパーソナリティ障害との付き合い方や接し方をお話ししたいと思います。
障害との付き合い方
パーソナリティ障害の方は、生きにくさや対人関係などに悩んでいる事が多いです。何かあると咄嗟に出る言動や行動を、後からどうしてそうしてしまうのだろうと後悔する事が多々あると思います。そうして自分を責めることにより、うつなど他の精神疾患も同時に発症する場合が多いと聞きます。
多くの場合本人が障害に気づかないと、生きづらさを抱えたまま長く過ごす事が多いでしょう。いつもどうしてだろうどうしてだろうと思いながら、毎回同じことをしてしまい後で一人で後悔するのですが、パーソナリティ障害の方は自分の本音がわからない又は言いたくない、気づいていないという事が多いのではないかと私は考えています。本当の自分をさらけ出す事が基本的に苦手だと思うので、なかなか他人に本当の思いを言えず、余計に自分の殻や盾を厚くしてしまうのだと思います。
障害との付き合い方として私が思う事は、まず自分の本当の気持ちを自分で認識できるようにするのが第一歩だと思っています。その本当の気持ちがわかると、どうしてそういう行動、言動をとってしまうのかもう少し糸口が掴めるのではないかと感じます。そうして少しずつ自分の気持ちを認識し、ありのままの自分を受け入れる練習を少しづつ重ねていくのが有効だと思います。自分の本当の気持ちを認識するだけでも、辛い作業かもしれません。目を背けていた事と向き合わなければいけないかもしれません。ですがその本当の自分を見つけ、辛かった自分を癒してあげて下さい。
接し方
パーソナリティ障害の方と接するとこちらが疲れてしまう事があると思います。真面目に相手のことを考えてした言動や、行動が裏目に出てしまう事があるからです。
私は一番は付かず離れずの距離感が一番だと感じています。相手のことを思って助言したり、首を突っ込んだりするのは控えた方がいいです。変に首を突っ込むと、反感を買う場合があります。
適度に相手に合わし、嫌なものは嫌という意思表示だけする事が大事だと思っています。パーソナリティ障害には色々なタイプがありますが、特に前回記事で書いたB群の感情的で移り気なタイプの方は、優柔不断な人や断らない人がいたら近づいてくる事が多いです。そういう人は断らないので、自分のわがままや無理を聞いてくれるのを彼らは本能で知っているのです。多分ほとんど無意識で、利用してやろうと悪気がある訳ではありません。彼らは今だ辛い過去に囚われ、ずっと戦っているのです。常に瀕死のライオンのような彼らはそうやって生きる術を身につけてたと私は感じています。
そんな彼らを可哀想だなと思いますが、本人が気づかない限り悪いスパイラルから抜け出せないので、付かず離れずで見守るのが一番いいのかなと思っています。
パーソナリティ障害の可能性を伝える事
私はパーソナリティ障害を他人が判断するには、かなりセンシティブな問題だと感じています。もし身近にそうかもしれない人がいたとしても、直接そうかもしれないとは私は言えないと思います。パーソナリティ障害は精神疾患として認められていますが、うつや発達障害のように脳の機能障害ではなく本人の心の問題が大きいからです。治療もお薬ではなくカウンセリングがメインになります。ですので、安易にパーソナリティ障害かもしれないと言うと、本人は自分自身を否定されたと感じるのではないかと思われるのじゃないかと思っているのです。もちろんパーソナリティ障害は単純に性格が良い悪いの問題でもなく、本人が自分でどうしてそうなるか気付けたら私は心が軽くなるんじゃないかと思っているので、相手を否定するためにいう訳ではありません。
ただ本人がずっと悩んでいる場合は、わかりやすくこういう障害があるよと説明しながら話すと、本人も楽になると思っています。
最後に
パーソナリティ障害は本当の自分、ありのままの自分を見つめ直す事が一番大事な事だと思っています。必ずよくなると思いますので、うまくできなくてもご自分を責めず、ゆっくり自分をわかっていけばいいんじゃないかと思います。身近にパーソナリティ障害の方がいる方も、ゆっくり見守るのが一番だと思います。
前回記事→パーソナリティ障害(人格障害)について。私が思う原因と保護される子供たちの危険性
最後までお読みくださりありがとうございました。
睦月