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自己愛性パーソナリティ障害診断基準チェックリストと特徴

自己愛性パーソナリティ障害

前回記事→自己愛性パーソナリティ障害はナルシストではない

にて自己愛性パーソナリティ障害の方は、ただのナルシストではなく本当は自分が嫌いなのでそれを隠す為に自信のあるフリをするとお話ししました。

今回は、自己愛性パーソナリティ障害の具体的な特徴と診断基準のチェック項目をご紹介したいと思います。

診断基準チェックリスト

自己愛性パーソナリティ障害の診断は専門医の診断が必要です。判断は慎重になされます。パーソナリティ障害は他のパーソナリティ障害や発達障害、うつなどと併発しているケースも多く、詳細な診断が必要だからです。気になる方は簡易チェックリストの結果とともに、お近くの専門医にご相談ください。

DSMに基づく簡易自己愛性パーソナリティ障害チェックリスト( DSMとはアメリカ精神医学会が出版している精神疾患の診断基準・診断分類です。)

□自分には、世間の人が気づいていない才能や優れた点があると思う
□大成功をして有名になったり、理想の恋人と出会ったりすることを夢見ている
□自分は人とは違ったところがあり、特別な人間だと思う
□周囲からの賞賛が、何よりも励みになる
□多少の無理でも、自分の望むことは、たいてい聞いてもらえることが多かった
□ほしいものを手に入れるためなら、他の人を利用したり、うまく言いくるめたりするくらいの自信はある
□自分勝手で思いやりがないところがある
□友人や知り合いや幸せを見ると、内心妬ましくなることがある
□態度が大きい、プライドが高いと思われている
以上の5項目以上が該当するなら、当てはまる可能性がある目安とされています。
(岡田 尊司『パーソナリティ障害』PHP新書より)

特徴

自己愛性パーソナリティ障害の特徴としては、「自分は特別な存在である」と誇大な感覚を持っている事があげられます。常に自分を過大評価しており、称賛されるべきだと考えているので、やってもやっても称賛されないとふてくされたり、抑うつ状態になってしまいます。また、自分を理解できるのは特別な人間だけだと思っており、他人を過小評価し見下しがちになります。相手の気持ちに共感する事も苦手な為、人間関係で衝突しがちです。そして心が繊細で傷つきやすい方が多く、表には出しませんが、実は批判された事が頭から離れず虚しい気持ちが心を支配している事が多いです。

その為前回記事で書いたように、いつもギリギリで必死に生きる事になり攻撃的になりやすいんだと感じます。傷ついている本当の姿を誰にも出せずに、常に自信満々を装うのは想像するだけでも辛いです。彼らには本当の姿を出せる心許せる人が一人もいないのかもしれません。

最後に

自己愛性パーソナリティ障害の方は、想像以上にギリギリの精神状態で毎日生活しているのかもしれないなと改めて実感しました。本人はそれをずっと続けているのでもう麻痺してしまっているかもしれませんが、心の平穏が訪れた時にようやくその事に気づくかもしれません。

治療は彼らの認識や生き方全ての再認識から初めていかなければならないので、根気が必要になってくるかと思います、ですが必ずよくなると言われていますので、ゆっくり治療を進めるのが大事だと思います。

過去記事

パーソナリティ障害(人格障害)について。私が思う原因と保護される子供たちの危険性

パーソナリティ障害(人格障害)との付き合い方、接し方

自己愛性パーソナリティ障害はナルシストではない。

最後までお読みくださりありがとうございました。

睦月

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