里親申請
先日里親申請についてお話を聞きに行ってきました。
里親の申請については、市町村によって管轄が変わるので微妙に違う部分もあるかもしれませんが、私が聞いてきた里親申請の流れやどんな事が必要なのかをお話したいと思います。里親を考えている方々の参考になれば幸いです。
里親になるには
まず里親になりたいと思ったらどうしたらいいのでしょうか。私も時々参加している里親啓発運動などが市によって定期的に開催しているところもあります。里親啓発運動では児童相談所の方が里親になるにはどうしたらいいかや申請について、実際どんな感じなのかなど色々相談ができます。もしそういった場がなさそう、あっても開催がかなり先などの場合は、お住まいの担当の児童相談所に電話で一度相談してみるのがいいと思います。
里親登録までの流れ
里親登録の流れは市町村によってまた変わるかもしれませんが、大体こんな流れだと思います。
1. 面接と家庭訪問
児童相談所に里親になりたい意思を表明すると、まず最初に担当の方の面接と家庭訪問があります。面接では申請に必要な書類や事前研修についてなどの説明と、問い合わせをした動機や他の家族のことなどを聞かれます。家の見学もあります。
2. 研修、実習
実習は地域により内容や回数が変わるようですが、大体事前研修としてワークショップと実習として乳児院や児童養護施設のお手伝いに行ったりします。
3. 審議
面接、家庭訪問、研修、実習を経て行政により審議があります。
4. 認定
大体認定までは半年から1年ほどかかると思います。
里親になるための要件
里親をするためには何か資格が入りそうと思われる方も多いと思います。ですが特に資格は入りません。また子育て経験がなくても大丈夫です。
ただ、里親になるための要件はあります。
1. 心身ともに子供の養育が可能な状態であること
2. 子供の養育についての理解そして熱意、子供に対する愛情を持っていること
3. 経済的に困窮していないこと
4. 児童福祉法及び児童売春児童ポルノの規定により、罰金以上の刑に処せられた事がないこと
この4つを満たしていれば、誰でも里親として申請ができます。ただ、この4つのことについて守られているか、熱意はどれだけあるかなどを家庭訪問や面接などで聞かれたり源泉徴収票を提出したりしなければなりません。
里親登録された後
申請が無事許可され、里親登録されると里親として子供を預かる事ができます。ですが里親登録をしてすぐに子供が預かれる訳ではありません。あくまで子供たちにとって良い条件となる親を行政が選ぶという形なので、委託の話が来るまで待ちましょう。児童相談所の担当の方がこの家庭に合いそうだな、この子ならこの家庭に預けたら安心だなと子供と家庭の相性などを慎重に見て判断されます。どのタイミングで委託の話が来そうかなども、どのような子供たちがどのようなニーズを持っているかによるので全くわかりません。
合いそうな子供がいたらまずマッチングが行われます。子供との面接やお試しでのお泊まりなど相性を確かめていきます。そして子供、里親両方がOKであれば委託となります。里親登録時に子供について年齢や性別などある程度の希望を伝えることは可能ですが、希望が多いほど委託の相談は少なくなると思います。自宅でどれほどの人数、どんな年齢の子を預かれるかを把握して無理しない程度に広く受け入れる心が必要です。
最後に
里親登録までのざっとした流れはこんな感じだと思います。これにまた地域によって少し変わってくる部分もあるかと思うので、詳しくは担当の児童相談所にご相談ください。
里親になるのはやはり身構えるかと思います。相談したら絶対申請しないといけない訳でもないので、気軽に相談されても大丈夫ですよ。また途中で何か理由があって里親がすぐにできないとなっても申請を待ってもらえる場合もあるので、もしかしてすぐは無理かも?という場合でも相談してみるといいかもしれません。
日本は全体的に里親の数が少なく、施設には家に帰れない子供たちがたくさん生活しています。一人でも多くの子供達が暖かい家庭で安心して成長できることを願います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
睦月